関節外科(膝・股・肩などの関節の診療)

関節外科では、膝・股関節・肩などの痛みや動かしにくさを治療します。
加齢や運動、姿勢、けがなどが原因で関節の軟骨がすり減ったり、炎症を起こすことで痛みが生じます。
当院では、患者さん一人ひとりの痛みの原因を検索し、症状や生活に合わせた治療を行い、できるだけ手術に頼らず、動ける体を取り戻すことを目指します。
主な関節疾患
① 変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減って痛みや腫れが起こります。
加齢、肥満、O脚、過去のけがなどが原因となり、階段の上り下りや歩行時に膝の痛みを感じるのが特徴です。
治療
薬物・関節内注射・リハビリ・運動指導などを中心に行います。当院では再生医療(PRP)も行っています。(自費診療)詳しくは医師にご相談ください。変形が強く痛みの改善が得られない場合は人工関節などの手術を検討します。
② 変形性股関節症
股関節の軟骨がすり減り、関節の動きが悪くなったり痛みが出ます。
足の爪切りや靴下が履きづらくなることもあります。
もともと股関節の形が浅い方(臼蓋形成不全)や、加齢・過負荷が原因になることがあります。
治療
薬物・注射・リハビリ・生活指導などを中心に行います。変形が強く痛みの改善が得られない場合は人工関節などの手術を検討します。
③ 肩関節周囲炎(五十肩)
肩の関節周囲の組織(関節包や腱など)に炎症が起こり、痛みや動きの制限が生じる状態です。
40〜60歳代に多く、夜間の痛みや腕が上がらないなどの症状がみられます。
治療
治療は、薬物・注射・ストレッチ・温熱療法・運動療法・リハビリなどを中心に行い、肩の可動域を回復させていきます。ほとんどの場合、保存的治療で症状は改善します。
④ 関節リウマチ
自己免疫の異常により関節に炎症が起こり、放置すると軟骨や骨が破壊されていく病気です。
手や指の関節が腫れる・朝にこわばるなどの症状が特徴です。
早期診断・早期治療が非常に大切です。
治療
抗リウマチ薬や生物学的製剤による炎症のコントロールが重要です。関節変形の進行を防ぐための早期治療と関節機能を維持するリハビリ・運動療法を行います。必要に応じてリウマチ専門医との連携をしていきます。
当院の関節診療の特徴
- MRIやエコーによる正確な診断
- 薬・注射・リハビリなど保存療法中心の治療
- 理学療法士による個別リハビリと運動指導
- 必要に応じて手術可能な高度医療機関への連携も迅速に対応

